定年退職後(または早期退職して)のミドルエイジにとっての海外移住について、10回シリーズで検証しています。
何度かトライアル移住を経験し、そろそろ本格的に移住を考え始めると、何を持っていけばいいのかという悩みが生じてくるようです。
日本と同じような生活を望んではいけません。出来るだけ現地の事情にあった生活をするというのが長期滞在、移住の醍醐味でもあるからです。
と頭ではわかっているのですが、無いと不安という気持ちも察します。
ひと昔前までは、短期間の海外旅行に行くにも『梅干し』『お茶漬け』『正〇丸』等というガイブックがありましたが、今ではその辺で売っています。
日系のお店が増えているので、価格は少し高くなりますが、簡単に手に入ります。
それでは、個人的な持病のクスリやお守り札は別にして、ナニを持っていくといいのか。
今回はそうした点に注目して整理してみました。
ご自身にとって便利でありがたいと感じるもの、そしてご近所の方々、現地の人また現地に住む日本人が喜んでもらえるものは何か。
そうした観点からピックアップしてみました。
日本食が恋しくなったら
パックご飯とインスタント味噌汁
レンジや湯煎で温めるだけで食べることが出来る『パックご飯』、お湯で溶くだけでの『インスタント味噌汁』は便利な食材です。
アジア圏はご飯文化ですが主流は長いお米で、そのまま食べても美味しくなってきましたが、食べなれた日本米とは異なるものです。
日本人的白メシが恋しくなったら、頼れるアイテムです。
また白米と味噌やだし昆布などを持ち込んで(または現地調達して)、張り切って調理したのに、なんだか違う・・・という感想を聞いたことがあります。
確証はありませんが『水』に違いがあるのかもしれません。ミネラルウォーター(軟水)で試しても、シックリ来ないということでしたから、食材との相性なのでしょう。
※緑茶も同じだったという情報があります。あくまで個人的な感想です。
チューブ入り調味料(わさび・からし・おろししょうが・おろしにんにくなど)
アジア圏の料理は中華系で油を使ったものが多いように思います。このラインナップがあれば、味が変化して日本風とは言えませんが、気持ちが落ち着きます。
手軽に持ち出せるので、ナイトマーケットなどの食事でも邪魔になりまん。
これはお勧めです。
重宝する生活用品
大判のバスタオル・日本手ぬぐい
これも現地の水事情が反映しているのかも知れませんが、洗濯ものが柔らかく仕上がりません。特にタオル類の仕上がりは納得できないという声が多い案件です。
そして吸水性も良くないという感じです。
日本で購入し洗濯済みのものを数枚盛り込むと気持ちよく過せます。大判のバスタオルが便利ですが、ファイスタオルなども。
そして便利なのが日本てぬぐいです。ハンカチにも、タオルにも汎用性の広さに気付きます。これは現地の方へのプレゼントとしても喜ばれます。
風呂敷とマイ箸
スーツケースの区切りとして風呂敷が便利です。現地では洋服ダンスの仕切りなど汎用性が光ります。
ナイトマーケットなどの食事でスプーンやフォーク、また箸が気になると言います。そういう時はマイ箸が便利です。これもお土産に喜ばれます。
ご近所とのコミュニケーションツールとして
- 折り紙や文具、マンガやアニメDVD
近所に子供がいるなら、こうしたお土産は喜ばれます。特に折り紙はキレイなので女子に人気、Youtubeでも解説動画がありますがテキスト本も一緒に。
また可愛い文具は女子(社会人含む)に人気のアイテムです。 - マンガ・アニメ
- 浴衣や甚平
現地の方々との会食や日本人の会合などで活躍します。着付けも習得しましょう。
その他
下着類は日本製または日本で購入したものを持ち込んだほうがイイいかも知れません。
他は現地ならではのアイテムを楽しんだほうがいいと思うのですが、直接肌に触れるものだけは・・・と思っています。
タオル同様、柔らかく仕上がらないのです。
まとめ
やはり長年馴染んだモノが恋しくなったり、日本では使う機会が減ったのに、そのポテンシャルの高さに驚いたり。
食事を含め、日本の日本人のアイデンティティを感じ、誇らしく思えるものばかりです。
しかし、それを現地の方に押し付けてはいけないと思います。
海外移住、お互いの国に良さを高め合う、それも目的であったはずですから。