定年退職後(または早期退職して)のミドルエイジにとっての海外移住について、10回シリーズで検証しています。
情報を集めていると期待や夢だけでなく、不安なことも増えてきます。
経費のコトを考慮するとインドネシアやマレーシアなど東南アジアへの移住が現実的です。
しかし、治安は大丈夫だろうか。食事は合うだろうか、病気になったらどうしよう・・・。
確かに気がかりなことが多いのですが、大きな問題ではないと思うのです。
治安の悪い街や地域は日本にもあります。苦手な食事だったら、それは食べなければいいのです。よほど未開の土地でない限り、相応の医療施設はあります。
言葉や文化の違いが、不安な気持ちにさせているのではないですか。
気持ちの持ちようであり、周到な準備としておけば避けられることが多いと思います。
どのような準備をしておけば、不安を感じることなく過ごせるのか。
今回はそうした点にフォーカスして整理してみました。
一方、気持ちの持ちよう部分ですが、これまでとは違う生活する、生活を楽しむという事が大切だと思います。
そこに暮らす人がいる、元気に明るく生活している人がいる、そうした人たちと楽しく暮らすという気持ちが大切だと思います。
宗教感の違い、宗教への理解
例えばインドネシアは宗教を持つことが義務化されています。
国民の8割がイスラム教を信仰し、その規模は世界最大級です。
他にもキリスト教、仏教などが混在しています。
バリ島はバリヒンドゥー教と言われる民間信仰に近い宗教が浸透しています。
インドネシア人の身分証明書には宗教名を記述する箇所があり、そこが空欄、無宗教というカテゴリリィは存在しないのだそうです。
それはアナーキストにも匹敵する、国賊とみなされるのだとか。
宗教観の希薄な日本人には理解しづらい価値観です。
しかし、その強い宗教観が持つからこそ、独特の文化や建造物が生まれたのです。
毎日決まった時間に聞こえてくるコーランの響きも、最初は戸惑い不安も感じますが、保独特のリズムが心地よくなってきます。
バリヒンドゥーは毎日、自宅や町内にあるお寺にお供えものをあげ、祈りを捧げます。少女たちが民族衣装をまとい祈る姿は神々しく映ります。
タイは仏教国、マレーシアはイスラム教徒が多くいます。
その熱心な宗教感を不安視するのではなく、その価値観が国を支えている、その国で暮らしているというリスペクトを持ちたいと思います。
食事についての不安
これは味わいだけでなく衛生面での不安も含まれているのではないかと推測します。
東南アジアは自宅で調理する習慣があまりありません。
その分、近所に屋台や店舗が多く、屋台村のようなナイトマーケットで食事する機会が増えます。
種類も豊富で、価格も安く、美味しいので人気があります。
衛生管理は日本ほど行き届いていませんが、加熱しているものであれば問題ないでしょう。ただし香辛料の強いものが多く、それで体調を崩すことがあります。
ここで暮らしていく人たちが問題なく毎日のように食べて暮らしているのです。
必要以上に不安視する必要はありません。
気になるのなら、アジアの食文化は楽しめないかも知れません。
ただし水だけは要注意です。ミネラルウォーターは自分で開封したものだけしか口にしないこと。氷ももちろん気をつけてください。
また硬水が多いので、煮沸したものでもお腹にクル場合があるので注意してください。
珍しい食材に挑戦するものケッコウですが、食べなれたものを現地の味付けで食べるだけでも十分楽しめます。
どうしても不安だ、というのであれば日本食レストランはどこにでもあります。食材も高価ですが売っています。
治安面での不安
犯罪というレベルの前に、東南アジアの交通ルールに戸惑います。
大きな交差点での信号は守りますが、平気で道路は横切ります。クラクションがうるさくて、渋滞が重なると喧騒以上のうっとうしさです。
クルマの運転はしないほうがイイでしょう。タクシーを利用する、または地元ならではの交通手段も慣れれば楽しいものです。
けっしてお勧めできませんが、地元ならではの交通ルールも見よう見真似で体得すれば不安も解消できるかも。
外国人がからむ犯罪は、残念ですが高いと思われます。
経済発展が著しいというアジアでは、貧富と格差が生まれています。
歪んだ不満は、富める中華系(華僑など)に向い、犯罪になることが多いようです。間違って日本人が巻き込まれたという話しも聞きます。
有効な予防策とは言えませんが、現地の友人が増えるとそうした不安が減ります。彼らが守ってくれるのです。
まとめ
不安は尽きませんが、解消するには現地の人と交流することだと思います。
リスペクトを持って接し、同じ目線で話し笑いあえれば充実した移住生活だと言えるのではないでしょうか。
家族や親せきだと思って付き合えば、大概は
上手くいきます。