定年退職後(または早期退職して)のミドルエイにとっての海外移住について、10回シリーズで検証しています。
海外生活をする上での情報収取については既に記述済みです。
旅行会社の商品を利用する方法、専門機関を利用する方法、自力でという、大きく3つに分けて紹介しています。
集めた情報を基に、実際に体験してみましょう。
その際大切なのは、生活することをイメージした滞在であることです。
期間は観光ビザで滞在できる最大限、自炊可能な賃貸物件(コテージなど含む)ホテル以外の宿泊先。
そのような環境が望ましいと思います。
日本人が暮らしやすいと言われる国や地域を選んでみました。
トライアル滞在で大切なこと
将来的に長期滞在するかもしれないことを想定しての渡航です。以下のポイントも上げておきます。
- 奥さま、またはパートナーを同行
一定期間、現地で暮らすことになれば食事や洗濯など家事全般において女性の視点はきわめて重要です。 - 宗教観を理解する
国によっては宗教を義務付けている場合があります。思いがけず失礼な対応にならないよう理解しおきましょう。 - 情報収集を深める
長期滞在するための渡航です。すでに滞在されている日本人と交流するほか、現地の大使館(または領事館)に出向いて具体的な相談する機会が出来ればベターです。
お勧めの渡航先 アジア編
日本より安い費用で暮らせること(できれば年金受給範囲で)、治安が良く、生活環境・通信・交通などがある程度整っていることをポイントに選定しました。
インドネシア
特バリ島は日本人に人気のスポットです。
四季はなく乾季と雨季だけで、平均気温28度と過ごしやすい気候です。
ナシゴレンやミーゴレンなど日本でも馴染みある料理が有名ですが、コメ文化なので馴染みやすいと思います。
観光地なのでインフラ整備は整っていますが、断水や停電もあり、ネット環境も不安定。日本人が多く住んでいるので、安心です。
海のイメージが強いですが、高原の避暑地が日本人や外国人に人気です。
マレーシア
日本人の移住したい国ランキングで常に上位にランクインしています。
魅力は治安の良さと物価の安さです。日本を目標に経済発展を進めているお国柄もあり日本人に対してのリスペクトを感じます。
リゾートエリアも充実しています。
フィリピンやタイも
フィリピンは首都のマニラではなくセブなどのリゾートエリアの人気が高く、美しい海が魅力です。
治安を心配する傾向がありましたが、改善されてきたという評判です。
ヨーロッパ諸国や日本の支配下であった影響から、様々な文化が混在するカオスなニオイがもうひとつの魅力です。
タイは仏教文化が根強い『ほほえみの国』。世界各国からバックパッカーとはじめとする旅行者が交錯します。
首都バンコクだけでなくチェンマイも人気都市で、日本企業も多く駐在しているので日本語で生活できると皮肉られるほどです。
シンガポール
インフラが完備され、すべてが整然とした印象の国です。アジアという文化が凝縮した国と言った印象で、日本と同じ生活、それ以上の水準を味わうことが出来ると思います。
ただし物価高は東京以上なので。
お勧めの渡航先 その他 編
生活費が安い、日本から直行便がある、渡航時間が短いことからアジアに人気が集まっていますが、他にも注目されているアリアを紹介します。
オーストラリア・ニュージーランド
南半球なので避寒・避暑を目的とした長期滞在で人気です。コンドミニアムや別荘などの施設も充実しています。インフラも都市部は問題なし。ニュージーランドともワーキングホリデーの受け入れに積極的なので、いい意味で外国人として扱ってくれません。フレンドリーな印象です。
ニュージーランドは少しクルマ移動すると自然を満喫できるとアウトドア志向の滞在に向いているようです。
また移動距離を心配する声がありますが、ヨーロッパやアメリカに行くより時間はかかりません。
ヨーロッパならオランダが狙い目、東洋と西洋文化が交錯するモロッコ、アジアならブルネイを推す情報があります。
しかし、これらは英語が堪能であることや海外経験が豊富な方向きのようです。
まとめ
本格的な長期滞在(移住を含む)を目指すトライアル先として調べてみました。何度か試してみてから決定されると思いますが、違う季節それぞれを体験することもお勧めします。
アジアなら乾季と雨季の両方を。
乾季の朝夕は意外に涼しくて過ごしやすい。雨季はじっとりしてむし暑いけど果物が美味しい。いい面も、そうでない面も知っておきたいと思います。
そうしたことも女性目線が活躍します。